記録について (磁石を並べる)
記録
磁気テープは、無秩序な微小磁石が全体として磁気をうち消し合っています。
 磁石や磁気ヘッドでなぞると、微小磁石の向きが並び、テープ上に、信号に対応した強さと向きを持った磁石として配向されます。
こうして記録された情報は、維持するのに外部からのエネルギーを必要としない安定な記録媒体となります。
 しかし、記録密度が高くなり、微小磁石が作る一つの磁石の長さが短くなってくると、磁石内部と外部の磁界が逆向きになっている(反磁界)ことで起こる影響(自己減磁)が出てきます。
 また、記録密度をより高く設定すると、媒体がほとんど移動していない状態で、磁界が反転するので、並べたばかりの微小磁石の配列を壊してしまいます。(記録減磁) これは、磁界を発生させている側の磁界の形成に限界があるためで、磁界を絞り広がらない工夫が必要となります。
反磁界は、磁石の形に関係していて、細長ければ、反磁界は小さく、太く短いものは大きいので、媒体の厚みを薄くしたり、抗磁力を高くすることで、自己減磁を弱くしています。
 また、移動方向に沿って磁石を形成する長手方向記録から、垂直方向に形成する垂直記録にして、記録密度を上げる方法も取られています。
 垂直磁気記録で、一般に馴染み深いのは、MD(MiniDisc)があります。
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