| 磁気ヘッドと磁気テープ |
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磁気ヘッドは、釘にコイルを巻いた電磁石と変わらないのですが、記録減磁を軽減するために、最小記録波長より狭い隙間（ギャップ）を形成し、コイルから発生した磁界を効率よくギャップ部で絞り込むためのコアと呼ばれる磁心で構成されています。
磁気ヘッドも磁気テープも磁界の中に入れると強く磁化される物質（強磁性体）ですが、要求される特性は、全く違ったものです。磁気ヘッドは、信号に対して素早く磁化反転する必要がありますが、磁気テープは、書き込まれた磁化方向を強く維持する必要があります。
この性質をＢ−Ｈ曲線で表します。横軸に材料に加えた外部磁界Ｈ、縦軸にその結果発生した磁気誘導度（磁束密度）Ｂで示した特性図です。 |
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Ｂ−Ｈ曲線のＨの幅の広いものが硬磁性体と呼ばれ、磁化しにくいが、磁化すると消しにくいという性質があるので、磁気テープに使用されます。
また、Ｈの幅が極めて狭いものが軟磁性体とよばれ、簡単に磁化され、磁界がかからなくなるとすぐ消えてまう性質があるので、コア材として使用されます。 |
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